
小学館発行
小さなお葬式
徐々に増えている火葬だけの葬儀
葬儀を行わずに火葬だけで見送る葬儀のことを「直送」といいます。「密葬(みっそう)」などとも言われます。
「人が死んだら、通夜・葬儀」があたりまえの日本社会にぽつぽつと直送が見られるようになったのは10年ほど前からです。それ以前は、まれになっても、「父が東京で亡くなり、故郷で葬儀をしたいから、取りあえず火葬に・・・」等というケースに限られていました。
ところがここ数年、世の中全体に、火葬だけの葬儀がじわじわと増えている印象があります。その背景にあるものは何なのでしょう。
一つは天涯孤独な身寄りのない人が増えたことです。
家族や親戚がいても仲がよくない。あとを託せる友人もいない。そんな事情があるようです。
2つ目は高齢社会で、90歳を超えれば、知人はほとんど亡くなっている。
何年も寝たきりの末に死んでも、葬儀に来るのは、本人の知らない人ばかりという状況がたくさんあります。
3つ目は長引く不況。
葬儀にお金をかけたくないという人が増えているのも事実です。